白ワイン品種
 
 

リースリング
Riesling
リースリングはドイツワインを代表する品種であり、ドイツのワイン産業を支える主力品種です。若く軽快なリースリングは、辛口からフルーティな甘口に至るまで、夏にぴったりのワインです。料理に合わせる場合は、熟成したリースリングがふさわしく、時を経たリースリングのシュペートレーゼは食中酒として味わうと、若々しさを感じます。辛口から中辛口のリースリングは、軽い料理と特に相性が良く、蒸した海魚や川魚、茹で肉のホワイトソースがけ、鶏肉に良く合います。中辛口や甘口のシュペートレーゼはフレッシュチーズとうまく調和します。フルーティな甘口のシュペートレーゼや気品ある甘口のアウスレーゼはフルーティなデザートのお供に最適です。長期熟成した気品ある甘口のアウスレーゼやベーレンアウスレーゼは祝祭の日のメニューの理想的なアペリティフとなります。

  

ミュラー・トゥルガウ
Müller-Thurgau
ミュラー・トゥルガウは、シンプルで飲みやすいワインです。若々しく、軽やかでフレッシュな味わいは、日々のワインにぴったりです。この品種は、スイス、トゥルガウ州出身のヘルマン・ミュラー教授(1850年~1928年)が交配したもので、彼の名がつけられています。ミュラー教授は、ドイツのガイゼンハイム研究所でこの品種を育てていました。かつてはリースリングとシルヴァーナーの交配と言われていましたが、最新の遺伝子解析により、リースリングとマドレーヌ・ロワイヤルの交配であることがわかりました。ミュラー・トゥルガウは入手しやすく、バランスのとれたスタイルゆえに、広く飲まれているワインです。ほとんどが気軽に味わえる日常ワインで、繊細な風味の料理にぴったりです。

  

 

シルヴァーナー
Silvaner
シルヴァーナーは香りが控えめで、酸味が柔らかな品種です。食事のお供にふさわしいワインで、産地や醸造方法により、シーフード料理、じゃがいもなどの野菜のグラタン、アスパラガスやマイルドなチーズによく合います。

  

ケルナー
Kerner
ケルナーはトロリンガーとリースリングの交配品種です。ヴァインスベルクの詩人で医官だったユリウス・ケルナー(1786年~1862年)にちなんで命名されました。辛口、中辛口のケルナーは魚や野菜のテリーヌなど、ライトで控えめな味わいの前菜にふさわしいワインです。このほか、サラダ、魚介、鶏肉、アスパラガス料理、マイルドなチーズやフレッシュチーズにも良く合います。フルーティーな甘口のケルナーはりんごを使ったデザートにぴったりです。

  

ヴァイスブルグンダー
Weißburgunder
辛口でフレッシュな酸味と繊細なフルーティさを持つヴァイスブルグンダーは、理想的な食中酒です。軽快な夏向きのワインの他に、力強いものもあり、辛口のシュペートレーゼも造られています。アルコール度数はそれほど高くなく、控えめなアロマは、ナッツ、りんご、洋梨、かりん、アプリコット、柑橘類、新鮮なパイナップルを連想させます。飲み心地が良く、フレッシュな酸味をもち、あらゆる食事に合わせることができます。シーフード全般をはじめ子牛、豚肉、鶏肉にもよく合います。

  

グラウブルグンダー
Grauburgunder
若く軽快な辛口から中辛口のグラウブルグンダーはシーフード料理にぴったりです。
フルーティーな甘口のシュペートレーゼや気品のある甘口のアウスレーゼは、カマンベールチーズ、蜂蜜、アーモンドなどを使ったデザートにふさわしいワインです。

  

シャルドネ
Chardonnay
シャルドネにはフレッシュなクウァリテーツワインから力強い辛口のシュペートレーゼに至るまで、様々なスタイルがあり、あらゆるシチュエーションに合わせて楽しむことができます。
軽快で若いワインは魚介類にふさわしく、力強いワインは、グリル料理や濃厚なチーズによく合います。

  
ショイレーベ
Scheurebe
ショイレーベはベーレンアウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼが造られるようになった1950年代に広く認識されるようになりました。ラインヘッセン地方で生まれた交配品種で、ぶどう栽培面積第1位の同地方で主に栽培されています。あらゆる醸造スタイルや品質のワインがあるため、ショイレーベは多彩なシチュエーションで活躍します。前菜からデザートに至るまでアロマティックでスパイシーな料理のお供に最適です。
  
赤ワイン品種 

シュペートブルグンダー
Spätburgunder
白ワインにおいて、最高品質を誇る品種がリースリングなら、赤ワインにおいて、同じ地位を占めるのは、シュペートブルグンダー、つまりピノノワールでしょう。シュペートブルグンダーの故郷はブルゴーニュ地方で、4世紀から栽培されていたとの記録があります。
ピノノワールのワインは、主に辛口の赤ワインとしてリリースされ、室温が18度から20度くらいの頃に、その室温で味わうのがおすすめです。肉料理、熟成したチーズに良く合います。

  

ドルンフェルダー
Dornfelder
ドルンフェルダーは1955年に新しく交配され、誕生したばかりの品種ですが近年急激に需要が高まりました。他の力強い赤ワインと同様、寒い季節に熟成したものを楽しむのが理想的です。肉料理、チーズに良く合うワインです。

  

ポルトギーザー
Portugieser
ポルトギーザーはシンプルですが、飲み心地が良く、充実した味わいが楽しめます。フレッシュさを持ちあわせた素朴なワインで、タンニンが少ないため、あらゆる料理にうまく調和します。ヴァイスヘルプスト(ロゼワイン)は夏にふさわしいワインです。

  

カベルネ・ソーヴィニヨン
Cabernet Sauvignon
カベルネ・ソーヴィニヨンは、1635年にフランスのボルドー生産地域で誕生したブドウ品種です。世界で最も重要な赤ワインの品種は、温度変動ができるだけ少ない温帯で温暖な気候で最もよく育ちます。
カベルネ・フラン×ソーヴィニヨン・ブランの自然な交配としてのカベルネ・ソーヴィニヨンは、熟成が非常に遅いブドウ品種の1つでありブドウには多くの種子、タンニンが含まれているためワインは濃い色になり、バリック熟成や長期保存に最適です。
カベルネ・ソーヴィニヨンのワインはタンニンの構造が強く、カシスの典型的な味わいとピーマンの香りがあります。ローストビーフやラム、パプリカのダークソース添えに最適です。